効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■富田林市にマイクロ水力発電

このブログの読者が送って下さった、地域のミニコミ誌に掲載された記事の切り抜き。その表題は「マイクロ水力発電採用 富田林市の水道施設に」とあり、市の水道施設に導入したマイクロ水力発電、平均発電出力33kW、が4月から稼働し売電を始めたという内容だ。1,000kW以下が小水力発電と定義されているが、100kW以下をマイクロ水力と言うこともある。大阪府下では2番目ということだが、この設置数の少なさには少なからず驚かされた。この発電設備はダイキン工業が開発した小型のもので、同社の子会社が設置から運用までを担当し、売電益を富田林市と分け合う運営方式となっている。市の収入は年間約70万円と大きくはないが、水道施設を利用させる対価とすれば、手間の全くかからない賃貸収益だから意味はあるだろう。

富田林市では、滝畑ダムで取水し、日野浄水場を経て、上原水槽で水圧を減圧して各配水池へ送っているが、浄水場と減圧水槽間の総落差が42メートル。減圧水槽前に発電システムを設置している。ゼロエミッションを目指す自治体が増えているが、水力発電地球温暖化ガスであるCO2を排出しないから、大阪府下でも今後このような水道送出ルートに小水力発電設備を設置するところが増えるかも知れない。富田林市は良い先例を作ったのだと思う。

他の事例を見るとすれば、全国小水力利用推進協議会のホームページを参照すると、全国各地の小水力発電設備を見ることができる。

 http://j-water.org/council/index.html また、関西広域小水力利用推進協議会もある。http://kansai-water.net/

昔英国で、このようなマイクロ水力発電の発電機の一部を透明にして、タービンが回るのを見ることができたのを覚えているが、そこまでは無理としても、富田林市が環境教育の一環として、この発電施設を小中学生が見学できるようにすることはできないだろうか。自分たちが毎日利用する水と電気、さらに、環境の勉強を一度にできるはずだ。新設する場合には、このようなことも是非念頭に置いた施設にしてほしいと思う。

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ミニコミ誌のコピー

 

 

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