効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■蓄電池の新技術

電気自動車(EV)の普及には、その動力となる蓄電池の性能が向上し、蓄電容量が大きく、方充電速度が速くなると同時に、その素材が入手しやすくコストも安くなる必要がある。それにからんだ報道が2つ見られた。

まず、EVの大量生産を始めているテスラ・モーターが、蓄電池の素材としてレアメタルのコバルトを使わない電池を搭載する主力の電気自動車(EV)「モデル3」の製造認可を中国当局から取得したというもの。コバルトは高価なうえ、産地が限られ供給が不安定になるリスクがある。関係者によると、テスラが中心になって開発した電池を中国電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が製造するという。コバルトはコンゴ民主共和国が主産地で、高価なうえ、児童労働によって採掘されているとの指摘もあるため、コバルトを使わない電池の開発が進んでいる。中国の工業情報化省の公告にはリン酸鉄系のリチウムイオン電池を使うとの記載があるとのこと。リン酸鉄系の電池はエネルギー密度が低く、容量を確保するには大型にする必要があるため、バスなど商用車に使われており、乗用車ではニッケル、コバルト、マンガンで構成する「三元系」と呼ぶタイプが主流となっていた。テスラは低コストや高い安全性といったリン酸鉄系の特長を生かしつつ、乗用車向けに性能を高めたとみられる。パナソニックもこの蓄電池を製造するのだろうか。

もう一つ報じられたのは、日本電気硝子が、次世代電池として期待される「全固体ナトリウムイオン電池」で、取り出せる電流を従来の20倍に高めたと発表したというもの。正極に使うガラス材料の粒を小さくするなど材料を工夫して電流が流れやすくした。車載向けに応用できるとみている。ナトリウムは海水などの地球上の資源として大量に存在し、精製コストも安い。リチウムイオン電池は電解液が発火しやすいという弱点があるが、この新しい固体ナトリウム電池は、安定していて発火の心配も少ない。2025年を目標に量産体制を整えて実用化を目指すとのこと。これまでに試作した全固体ナトリウムイオン電池は取り出せる電流が小さく、低温の時には、さらに性能が落ちていたものを、大きく性能を向上させるのに成功したようだ。全固体電池は、世界的に開発競争が行われているが、今回のものが一歩前に進んだと言えるかも知れない。

 

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