効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■福島沖浮体式洋上風力発電の撤去

 洋上風力発電には、着床式と浮体式がある。着床式は英国を始め各国に多く設置されているが、ある程度の沖合まで遠浅でないと設置が難しくなる。日本には遠浅の距離が長い海岸が少ないために、これから設置されるものの主力は浮体式になると想定されている。浮体式は水深50~200メートルの範囲で設置される。2009年にノルウェーで設置されたのが最初のようだ。国の調査では、浮体式が着床式の約5倍に相当する導入可能海域面積があるとされている。

日本で最初に洋上風力発電が設置されたのは銚子市の沖合3キロ・メートルで、その規模は出力2,400キロワット、プロペラの直径は92メーター。11.9メートルの海底に作られた21メートル直径の基礎の上に設置されている。2009年8月から2017年3月までの約8年間実証試験が行われ、実証研究終了後撤去される予定だったが、漁業者などの先行利用者との協議を経て、運転を継続することとなり、2019年1月1日から東京電力ホールディングス(株)による商業運転が行われている。

浮体式については、東京電力福島第一原発事故からの復興の象徴として、国が福島県沖20キロ・メートルに2015年12月に設置してから4年半の浮体式洋上風力発電設備は、技術実証などの役割を終えて姿を消すことになった。全高180メートルを超え、プロペラの大きさは167メートルのもので、出力は7,000キロワット。世界的にも浮体式が普及し始めた頃だが、実証とは言え、予想外のトラブルに見舞われてきたようだ。これが今後の実用設備の設置に生かされれば、日本の再生可能エネルギーによる発電量を支えるものになると期待される。

 

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