効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■水車を廃棄せず小水力発電

奈良県五條市。老朽化して活用されていなかった水車を、1kW出力のミニ水力発電所に作り直した事例が今朝の奈良新聞に紹介されていた。その改修事業者は、電気自動車などの製造販売を行っているEVジャパン。これまで小水力発電というと専用の水力タービンを使うものしか知らなかったが、自動車は走るときに発電しているから、当然発電機が取り付けられている。これを伝統的な木造の水車の字句の回転をベルトなり歯車なりで回転数を調整して自動車用発電機を回してやれば発電できる。今回のこの水車は、昭和53年に観光用に作られたものだが、老朽化し、水害のダメーもあって、用途の検討をしていたものだと報じられている。1kWであれば、水の流れの多少の変動はあっても、蓄電池を介在させれば、住宅一軒くらい所用電力の供給はできるだろう。今回のものには、自動車部品のリユース。山間地には昔から水車が設置されていたところは幾つもあるはず。これまでは、どうしても大出力のものを選択する方向で来ていたが、小さいものの価値を見直す機会になるかも知れない。

今回紹介された水車は木造だから、適切な設計図面と部品に使える木材があれば、市民の手でつくることも可能だろう。水車をただ観光目的で見て楽しむためにだけに回すのは勿体ないことだ。中古車の発電機とレギュレーターなら安く手に入るだろうし、取り付けに格別に高い技術が必要ではないだろう。このような視点で全国の山間部を探せば、水車を使える小川は至る所にあるはずだ。工業高校の生徒には最適のプロジェクトになると思う。今回の報道がきっかけになって、全国でミニ水力が具体化して数を増やすことを期待している。

 

 

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