効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ヨーロッパへの石油供給が先細り?

英国のGuardian紙の送ってきたメール情報が伝えているが、ヨーロッパへの石油供給がこの10年の内に先細りになるだろうというレポートが出たようだ。ヨーロッパ諸国は石油の消費量を抑制しようとしているが、それより早いスピードでロシアや旧ソ連圏での石油生産量が落ち込んでいくということだ。いま、欧州では、脱化石燃料に向けて再生可能エネルギーの拡充施策を推進しているが、それによる化石燃料消費の削減を上回る供給量の低下が起きると予測する。欧州はロシア圏からの石油供給に必要量の40%以上を依存しているが、この地域での油田の急速な枯渇によって、他からの供給では補えない可能性が高まっているという。ヨーロッパがこれまでの10年間で削減してきた石油消費量をはるかに上回る生産の低下が予測されているらしい。

これに輪をかける可能性があるのが新コロナウイルスの跳梁だ。世界経済の低迷によって、新規の油田開発に向けた投資が急落する可能性があるとしている。大手石油事業者は、これからの1年の間に向けた開発投資を4分の一削減しようとしているらしい。その理由は、ウイルスによる不況によって石油需要が25年前のレベルまで急落し、石油価格が低落しているからだ。2030年に想定されていた石油消費のピークも、2027年に移るという。そして、その後の需要は低落していくと予測している。だが、ウイルス拡大によってバレルあたり16ドルまで低落した石油価格自体は、生産量の調整によって、現時点ではバレルあたり40ドルにまで上がり高止まりしている。だが、石油価格は今後2年間低落を続けるだろうが、2020年代の半ば頃には需要が急回復して価格は跳ね上がるとみている。

いま地球環境問題からの要因で脱石油の方向に向かっているが、石油生産量の低下に備える意味でも、脱石油を強力に推進する必要があるというのが、このレポートの結論のようだ。

 

 

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