効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■インドの電気自動車

 インドの都市部の大気汚染は激しい。世界の都市で大気汚染が酷いところ15カ所農地14カ所がインドにあるらしい。そのインドが電気自動車の普及に力を入れ始めているが、そこでいう電気自動車は、欧米日で想定されるものとはかなり違ったもののようだ。昔ベトナムに行ったときに、道路がバイクで埋め尽くされているのを見たのと同じように、現在のインドでは、タクシーに使われる3輪自動車を電気自動車に切り替えるのを奨励しているらしい。それを背景にして、インドは、電気の充填所を3km毎に設置する方針を打ち出したそうだ。この大半は火力発電所、それも石炭火力からの電力を使うものだろうから、地球温暖化防止にどれほど貢献するかは分からない。しかし、これが将来的に再エネ電力がインドに普及すれば、火力発電所の現象に結びつき、長い目で見ればCO2排出の抑制に結びつくだろう。

 インドの人口は世界の18%を占めているが、土地の広さは世界の2.5%にしかあたらない。至る所に過密都市があり、自家用車よりもタクシーのような交通機関による移動の方が適切だとされるが、これが電化されれば、大気汚染対応としては大きな効果が出るし、同時に地球温暖化抑制にも貢献する。MIT(マサチュセッツ工科大学)が最近、同じ仕様の内燃機自動車と電気自動車を比較した場合、電気自動車のコストがこれまでの自動車とコストに同じになるには10年かかるとするレポートを出したようだが、先進国ではこの意味は通じるが、インドでは通用しないだろう。おそらく中国の過密都市では同じことが言えるのではないか。中国は先進的な電気自動車のメーカーを持つが、大都市の大気汚染を解消するには、このような自動車ではなく、手軽な電気自動車の普及の方が重要だろうと思う。

 

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