アフリカ諸国にはまだ都市や町・村をつなぐ電力系統が整備されていない。だから電気を使えない人口は非常に多い。この解消を事業としているPowerGen Renewable Energy (PowerGen)は、地域単位で再エネを利用したマイクログリッドを構築し、拡大しようとしているが、これに対し、シェルなど幾つかの企業が投資することになっている。その中には住友商事も入っているとのこと。PowerGenが事業を進めているのは、ケニヤ、タンザニア、シエラリオネ、ナイジェリアだが、この支援を受けて対象となる地域を拡大できるようになったようだ。シェルにとってこれらの国は、灯油の大きな市場の筈だが、マイクログリッドの登場を見て、灯油市場の縮小を予想したのではないかと思える。アフリカでは600万人が電気を利用できないのだが、PowerGenは、これから5年で新たに100万人の人が再エネマイクログリッドを利用できるようにする計画を推進するとしている。シェル社は、2030年迄に発展途上国に住む1億人に安定した電力供給をするという方針の一環となる事業を育てることになる。
今後アフリカではエネルギー関連事業が拡大するだろ。このような再エネによるマイクロダイエットの他に、新規に天然ガスを開発し、LNGとして輸出する事業も拡大するようだ。その輸出先には当然日本も入るが、この場合中国との競合が出るかもしれない。中国にひけをとらないためにも、地域のマイクログリッド事業のようなところにも楔を入れておく必要があるはずだ。日本から遠いとは言え、まだ未開拓の大きな市場がアフリカにはある。政府ベースの関係もこのような分野に構築することも重要だろう。
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