効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■カーボンニュートラルのLNG

 LNGカーボンニュートラルに出来ると知って驚かされた。カーボンクレジットの適用だが、それがLNGにまで利用が広がっているということだ。そのLNGを輸入したのは東京ガス。そのLNGの売り手はシェルグループ。このLNGを気化したガスは、東京ガス三菱地所の所有する東京都千代田区オフィスビル2棟へ供給する。三菱地所の関連会社で、千代田区などのオフィスビルで地域冷暖房事業に携わる丸の内熱供給と10月23日、このカーボンニュートラル都市ガスの供給に関する基本合意書を締結した。契約期間は2025年2月末までの5年間。

 合意書に基づき、丸の内熱供給は、同社が運用・管理する「丸の内ビルディング(丸ビル)」の固体酸化物形燃料電池SOFC)と、「大手町パークビル」の地域冷暖房プラント内のガスエンジンコージェネレーションシステム(CGS)で使用する都市ガスの全量について、カーボンニュートラル都市ガスにする。丸ビルへの供給量は40万m3/年、大手町パークビルへの供給量は30万m3/年。この燃料電池は多分三菱日立パワーシステムズが製造した200キロワットクラスのものだろう。カーボンニュートラル都市ガスは、東京ガスがシェルグループから購入したカーボンニュートラルLNGを活用したもので、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO2が、シェルの保有するCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)されている。シンガポールにあるシェル・イースタン・トレーディング社は6月、東京ガスとGSエナジーに対し、カーボンニュートラルLNGを1カーゴずつ供給する契約を締結したことを発表している。

 海外からカーボンクレジットを入手できるのかと思ったのだが、このCO2クレジットは、信頼性の高い検証機関が世界各地の環境保全プロジェクトにおけるCO2削減効果をCO2クレジットとして認証し、シェルが購入したものだというから、他のエネルギー事業も利用するようになるかもしれない。今後の展開が見ものだと思える。

 

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