効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■LNGで走るフェリー

 商船三井LNGを燃料にして走るフェリーを建造することになったようだ。グループ会社「フェリーさんふらわー」が運行する大阪と別府を結ぶ航路に2022年末から23年前半にかけて建造が終了することになっている。LNG燃料は基本的に大阪側で補給するとのこと。この2隻は三菱造船にこの12月に発注される。船型は同一で、総トン数は約17,000トン、長さは199.9メートル。容量260立米のLNGタンクを2つ装備するが、LNGとA重油を使えるエンジンを搭載する。ということは、重油タンクもあるということだろう。

 1船目は23年初頭の就航を予定し、現在大阪-別府間を航行中の2隻を代替する。新造船は、LNG燃料化によりCO2の排出量を20%削減し、硫黄酸化物SOx)をほぼ排出しない。この事業は、商船三井の技術開発プロジェクト「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」の一環として計画した環境負荷低減型フェリー(ISHIN-Ⅱ)を具体化したもの。この船の建造開発や運航を通じ、LNG燃料船の技術発展や安全運航を確立するとともに、引き続きLNG燃料の普及に積極的に取組んでいくとしている。

 なお、同事業は「大阪~別府航路就航フェリーによる省エネ実証事業」として、国土交通省経済産業省の「内航船の運航効率化実証事業(内航船の総合的な運航効率化措置実証事業)」に、2019年10月24日に採択された。同実証事業において、新しいLNG燃料フェリーは先進的省エネルギー船舶であるとして、その省エネ効果に関する検証が行われる予定だ。

 

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フェリーさんふらわー


船舶からの大気汚染物質の排出に対する規制が厳しくなったことから、LNG船の需要はこれから拡大するだろう。少し前にタグボート燃料のLNG化について書いたが、小型船舶については、LPGへの切り替えも進むと想定されている。これらをひっくるめて、輸出関連商品になる可能性もある。

 

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