効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■停電と断水に強い家

 今年は水害に襲われ、停電し、電力供給を失った水道が止まるなど、生活の基本になるものを失うことが何度も報じられた。これによって、太陽光発電や蓄電池を備えた家への関心が高まったのは確かだと思う。このようにして生まれた新しい市場を狙ってのものだろうが、トヨタホームは9日から、愛知県豊田市で災害時の停電や断水に強い住宅のモデルハウスを消費者など一般向けに公開すると報じられている。しかも、やはりトヨタの系列だけに、停電時にプラグインハイブリッド車(PHV)などの電動車から家まるごとに電力を供給できるシステムを備え、断水時に使える飲料水タンクも備えている。飲料水タンクは水道から新鮮な水を取り入れ断水時にためてポンプを使ってキッチンの蛇口などから水が使える。120リットルと4人家族で約10日分をまかなえるという。費用は約50万円。

 目玉が「ビークルトゥーホーム(V2H)」と呼ぶ電動車から電力を供給するデンソー製のスタンドなどから成るシステム。出力約6キロワットと冷蔵庫やエアコン、IH調理器など一般的な家庭の電力はまるごと給電できる。トヨタ自動車の「プリウスPHV」の場合、ガソリン満タンで最大約4日間供給できる。日産自動車など他社の電気自動車にも対応車種がある。新築時の設置費用は約120万円。このほかリチウムイオン蓄電池や家庭用燃料電池エネファーム」、太陽光発電などを使ったシステムも提案するとのこと。

 心配なのは、自動車も蓄電池、燃料電池も、洪水で浸水があったときには作動しない可能性もあるということだ。水に強いのは太陽光発電だろうが、停電したときに発電を継続できるようにセットし、通常のプラグが使用できるようなシステムにまでしておかなければ、電気を使いにくくなる。

 災害の全てに対応出来るようにするのは無理だろうが、このような展示で消費者を納得させる価値を示すことが出来れば、発電機として利用できる自動車と住宅を一緒に買いたい人が多いかも知れない。新しいエネルギー関連住宅市場が生まれたと言えるかも知れない。

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