効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国を救った風力発電

今月始め、英国を強力な寒波が襲ったために、暖房需要が急上昇したからだろう、原発、石炭、石油、ガス火力といった従来型の設備がフル稼働しても追いつかないほどの電力需要が発生し、あわや大停電という事態になったのだが、寒波にはつきものの強風が英国の風力発電を能力一杯に発電させたお陰で、その危機を回避できたと報じられている。また、天然ガスの供給についても不安が発生し、国の安全保障の見地から警鐘が出されている。昔の英国はガスを自給できたのだが、いまではその多くを欧州からの輸入に頼っており、それの送り先を辿って行くとロシアに行き着く。いま英国政府はロシアがスパイを毒ガスで殺害したとして非難しているために、ロシアとの関係が険悪になっているし、EUからの離脱も天然ガスの輸入に関係する可能性もあって、天然ガスとエネルギー安全保障の関係が重要課題になりつつあるらしい。風力発電のお陰で電力不足を防げたということが、再生可能エネルギーの重要性を認識させているという。日本はどうだろうか。