効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北極の冬の高温

太陽が全く昇らない冬の北極で、異常気象により平均気温が例年より20度以上高くなり、2月としては観測史上最も「暑く」なったとの分析を米カリフォルニア大の研究者がまとめたと報じられている。地球温暖化で海氷が十分に大きくならず、海面から熱が放出されたことが影響したとみているとのこと。米メーン大の分析では、25日にはセ氏0度を超えて2度近くまで上昇し、例年と比べ30度以上高くなったとみられる。これまでの記録では、北極の冬の12〜3月で最も高かったのは2015年12月の2.2度だという。ということは、この異常な高温が初めてのことではないということだ。その時には異常な高温だという報道を見た記憶はない。だが、異常気温が北極に出ているのが繰り返されているのは実に心配なことだ。これを報じたワシントンポストによると、グリーンランドを経由して北極に強く暖かい風が流れ込んでいるほか、風で海氷が押し流され、海が蓄えていた熱が氷の間から放出されて高温につながっているらしい。米国立雪氷データセンターは、今年1月の北極海の海氷面積は、この時期としては過去最小を更新したと公表している。これが日本の各地で大きな被害を出している暴風雪を招いた1つの原因だと推察される。短期的な解決策はなく、地道に地球温暖化抑制策を実行するしかないだろう。