効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

伊方原発2号機廃炉とスリーマイル島原子力発電所事故

今日四国電力伊方原発2号炉の廃炉が決まったと発表された。そして39年前の1979年の今日、米国のスリーマイル島原子力発電所事故が起きている。スリーマイルの原発は事故で燃料棒が溶けたが、それが炉内に止まったという点で、炉心を突き破った福島第一原子力発電所の事故と大きな差が出た。事故の深刻度を0〜7で示す国際原子力事象評価尺度(INES)で上から3番目の「レベル5」とされたのに対し、福島についてはレベル7とされている。スリーマイルの事故の後、米国では原子炉の新設が止まってしまった。その後若干の新設工事がなされたが、まだ運用開始に到達したのはないのではないか。伊方原発第2の廃炉は、原則40年は運転を認めるという政府の方針からすれば廃炉とはならないが、1000億円以上の安全対策費をかけて20年の運転延長をしても採算が取れないと判断したと報じられている。同じケースがこれからも出るだろう。それでも政府は原発をベース電源として位置づける施策を継続するようだ。原発からの電力は安いとしているが、安くなるような制度設計をしているから安かったのであって、いまでは安いという神話は幻話として消えたのではないか。日本は今後どのような原発対応をするだろうか。