効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天然ガス火力発電よりやすくなった太陽光発電と蓄電池の組み合わせ。

米国の南東部は太陽光が豊富な地域だが、太陽光発電は普及していなかった。主たる理由は、その発電電力価格が天然ガス火力発電より高いということだった。ところが、この条件が急速に崩れつつあると報じられている。つい最近バージニア州はソーラーへのシフトを進める州法を制定した。ソーラーと風力で550万キロワットの規模になるものの導入を電力事業に義務づけたのだ。フロリダ州も、石炭火力発電をソーラーに切り替えた。また、サウスカロライナ州では、昨年2千万ドルの原発新設計画が中止になって、太陽光発電事業者が新しい市場ができたと狙っているとのこと。一方、米国最大の太陽光発電事業者であるファーストソーラー社は、この地域最大規模の太陽光発電を開発中だそうだ。このように軒並みに太陽に向かう発電事業が可能になったのは、ソーラーからの発電単価が急速に下がっているためだという。従来型の発電設備が、太陽光発電にコストで対抗できなくなったからだとされている。これにはおそらくソーラーと組み合わせる蓄電池のコストが下がったファクターもあるようだ。日本では太陽光発電はまだ高いというのが一般的な理解だが、パネルや蓄電池はグローバル商品だから、価格は安い方に収斂するはず。その時になっても電力事業は系統接続を理由に導入を拒むのだろうか。あるいは、拒めるのだろうか。