効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

空港をマイクログリッドに

カリフォルニア州のHumboldt郡にある地域の空港をマイクログリッド化しようというプロジェクトが開始されている。米国でも最初の計画で、2.3MWの太陽光発電設備と8MWhの蓄電池が設置され、空港に隣接する沿岸警備隊航空施設も含めて、全体で18の電力需要家が一体化されることになっている。カリフォルニア州のエネルギー委員会が500万ドルを拠出し、Redwood Coast Energy Authority (RCEA)がマイクログリッド開発に向けて準備した600万ドルに上乗せされることになっている。この地域の電力はPG&E社が供給しているが、同社管内では最初の複数需要家を取り込んだマイクログリッドとなるようだ。このマイクログリッドがカリフォルニア州の電力系統に円滑に結ばれるよう、同社としても協力体制を作っている。これによって、空港を始めとする電力消費事業者は、災害時にも電力供給を維持する体制を確立できることになり、同時に、再生可能エネルギーを核とする電力供給システムが実現することになる。日本でも何かこのような野心的なプロジェクトが生まれないだろうか。