昨日は、自然エネルギー財団が開催した専門家会議に招待を受けて出席。毎年招かれているのは光栄なことだが、世界の再生可能エネルギーの現状について最新の情報を仕入れることができる。今日は同財団のREN21シンポジウムに出席。共通して印象に残ったことに、日本の再エネ、特に太陽光発電について、発電設備とその設置コストが、世界でも飛び抜けて高いことだ。専門家会議では、設置コストについては、日本の地形がパネルを設置しやすくするように整地するのにコスト増の要因もあるのではないかとか、工事が受注業者から下請けに回される日本独特のものがあるのではないかとかには、多少は納得したが、パネル自体のコストが海外のそれに比較して驚くほど高いのは分からなかった。国産のパネルが多少高いことはあるだろうが、どうもそれで説明できる程の差ではない。何か系統に接続するに必要な要件がコストアップに繋がっているのかもしれない。そしてこれを総合した発電コストが高くなるのが、日本では再エネは高いというより、再エネは高いという一般化が行われているのが気になる。日本独特の規制や技術基準が原因だとすれば、それが何かを徹底的に探ることが必要だろう。