効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池フォークリフト

フォークリフトはこれまでエンジン駆動のものだったが、排ガスが倉庫内に充満するという欠点があった。それを蓄電池駆動の電動フォークリフトが採用されるようになっているが、充電に時間がかかるのが欠点だった。米国では、この欠点を解消するものとして、固体高分子型燃料電池を純水素で発電させ、それで電気モーターを駆動する事例が増加している。その燃料電池はカナダのバラード社が商品化し、普及を続けているらしい。日本では水素の供給に課題もあって、燃料電池フォークリフトの実用化は見られなかったのだが、トヨタ自動車が昨年1月に2台を元町工場に導入したのに引き続いて、20台を導入すると発表している。将来的には、20年ごろまでに170〜180台を導入するという。トヨタ自動車の場合は、燃料電池自動車の開発をしているから、燃料電池自体は開発済みと言える。フォークリフトへの応用として、燃料電池の市場を拡大できるという側面もある。課題はどこから水素を供給するかだが、圧縮水素や液体水素の供給をする事業者は日本にもあるし、工場内に太陽光発電設備を拡充して水の電気分解によって水素を得るシステムも実用化されている。トヨタ自動車の新事業になる可能性もあるだろう。今後の展開に興味を持っている。