効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京電力から勧誘のパンフ

今日、東京電力パートナーズから電気を関西電力から東京電力に切り替えませんかという勧誘のパンフレットが郵便受けに入っていた。そこには関西電力よりこれ位得になるという料金の紹介があり、電話やウエブで切り替えができるようになっている。いよいよ大手同志の殴り合いが始まったなと思ったのだが、東電は関西地域のどこから電力を調達するのだろうかと考えてしまった。日本の電力系統は東西で周波数が違っていて、東電と中部電の間に周波数変換所がある。この変換容量が120万キロワットしかないし、これは日本全体の安定供給のために利用されているから、ごく少量を関東から関西に送ることは可能かも知れないが、東電管内から関電管内へ電気をまとまった量をコンスタントに送ることは難しい。ということは、東電は関西で自社の発電設備を持つか、大工場などのコージェネから買電するか、それが十分でなければ、卸電力市場で調達しなければならないはずだ。その卸電力市場はまだ規模が小さいし、価格は変動する。東電がこれから大量の切り替えに成功するとすれば、関電が売る卸電力を買うしかないことになるだろう。これまで東電が関西地域でどこかと発電を委託するという報道は見たことがないので、ただやる気を見せるだけのものかもしれない。東電と中部電が合弁会社を作っているから、中部電力から卸供給を受けるということも考えられる。自分の理解が間違っているのかも知れないが。