このところ地熱発電設置のプロジェクトが幾つか報じられている。だが、あまり規模の大きい物はなかった。最近出光興産のプレスレリースを見る機会があって、同社の関係会社が九州電力滝上地熱発電用の熱を供給していたが、まだ残っている熱を利用する発電設備を稼働させたと知った。九電の設備は多分、地下からの高温熱水を使って発電するのだが、使い切れなくて温度が下がった熱や熱水を利用するためにバイナリー発電を新規に設置することにしたようだ。バイナリー発電(オーガニックランキンサイクル発電)は発電効率が高くはないので、あまり大きな規模のものはなかったが、今回の物は5千キロワットとかなり大規模だ。ここで発電され電力は多分固定価格買取制度で九州電力に売るのだろう。燃料費はただに近いから、十分事業性はあるだろう。このようなケースが他のところでも実現してほしいものだ。