効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

住友電工とシーメンスの提携

住友電工とドイツのシーメンスSiemens)が送電網の構築について提携した。再生可能エネルギーの普及や新興国の電力需要の伸びを受け、世界で大規模送電網の整備が進む。日本国内向けのプロジェクトではない。まず月内にインド南部で約600億円の案件を受注する見通しだというが、競争相手も多かっただろう。シーメンスは発電設備で米ゼネラル・エレクトリック(GE)に次ぐ世界2位で、効率的に送電するための変換装置「コンバーター」に強い。住友電工は海底送電線に強く、イタリアのプリズミアンなどと並ぶ大手だ。
提携の第1弾となるインドの大型受注は、同国南部のタミルナド州プガルールとケララ州トリシュール間の地中送電線の建設プロジェクト。この報道を見たときに、架空線建設かと思ったが、地域の反対などを考慮して地中埋設にしたのだろう。送電容量200万キロワット。130キロメートルの距離があるというから、直流送電ではないだろうか。その途中で風力や太陽光発電からの電力も受け入れやすいはずだ。同じようなプロジェクトが日本でも生まれてくる可能性もあるし、時間はかかるがアフリカにも進展するだろう。