効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

炭鉱を揚水発電に

ドイツでは古くから炭鉱が開発され、石炭火力が国を支えてきた。ところが、再生可能エネルギーの導入が進み、石炭火力が閉鎖され、それに伴って炭鉱も次々に閉鎖されている。これによって大きな雇用が失われることになるが、ノース・ライン・ウエストファリア州では、2018年に閉鎖される炭鉱を、風力発電太陽光発電からの不規則に変動する出力を吸収する揚水発電に転換させようとしているらしい。揚水発電には、上の溜池と下の溜池が必要だが、詳細はよく分からないが、地上に池を作り、坑道を利用して1,000メートルの地下に長距離のパイプラインを設置して、その間を水が往復するようなシステムのようだ。規模は20万キロワットと言うから可成りのものとなっている。地上周辺には風力発電太陽光発電バイオマス発電などが設置され、この揚水発電所を利用するという構想だ。これによって、職を失なおうとしていた炭鉱労働者が、失業することなく新しい職を得ることになるという。果たしてコスト的に事業性があるかどうか分からないが、実際にどのような形で実施されるのか、情報をさらに集めてみることにする。