トランプ米政権は24日、カナダのエネルギー企業トランスカナダ社に対し、カナダから米メキシコ湾に原油を運ぶ「キーストーンＸＬパイプライン」の建設・運営を承認した。オバマ前政権は環境への悪影響を理由に建設承認を却下していたが、トランプ大統領は景気や雇用の拡大が見込めるとして選挙戦から承認を公約していた。カナダからの距離は極めて長く、それに関わる工事量は膨大で、経済に与える影響はプラスであることは確かだ。しかし、この工事に使用する資材を米国製にするようにとするオバマ政権の指示がどこまで通用するだろうか。そして、米国とカナダの通商交渉も影響を与えるだろう。資材については、例えばパイプラインについても、特殊な仕様のものも必要で、米国内で生産していない物もあるだろう。また、カナダが望んでいるプロジェクトではあるがそのコストも問題で、全体のコストを押し上げる可能性もある。建設費は80億ドル（約９千億円）で、原油輸送能力は米国の輸入量の約１割にあたる。
今日は大相撲の千秋楽。2日前の日馬富士戦で大負傷をし、休場すら考えられた新横綱稀勢の里が、照ノ富士に連続して勝って優勝するなど予想も出来なかった。その精神力には脱帽。
