効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の洋上風力発電

米国でこれから洋上風力発電が急速な伸びを見せるかも知れない。例えば、マサチューセッツ州では、地元の電力会社に160万キロワットの洋上風力発電を調達することを義務づけているし、同様な方向がニューヨーク州でも見られる。いまマサチューセッツ州では、どれだけの洋上風力発電が事業性を出しながら建設できるかの調査を始めているそうだ。マサチューセッツ州の州都であるボストンに面した洋上に、米国最初のCape Codウインドファームを建設する計画が、いろいろな反対があって実現が遅れているが間もなく着工されるだろう。日本からの投資も行われるはず。Siemens製で3,600kW出力の風車が130基設置されることになっている。
洋上風力は、陸上のものと基本的に異なるのは、海底に基礎を設置する必要があるという点だ。浮体式のものもあるが、まだ米国では構想だけに留まっている。そこで、海底油田の開発を行ってきた業界と洋上風力発電事業者が手を組もうとする動きがあり、今年の8月にテキサス州で両業界のトップが集まる会合が予定され、両者の持つ情報の交換が計画されている。日本では浮体式の物に力が入っているが、そうなると、造船業界と風力発電業界の知恵を集める物となると言えるかも知れない。