効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

天候予測

天候によって出力が変動する太陽光・風力発電が多く連系されている送電網の制御は難しいと言われる。しかし、固定価格買取制度によってこの再エネが急速に普及したスペインでは、早々にこの買取制度を取りやめるほど連系量が増え、制御能力を超えるのではないかと言われたが、天候予測技術を高めて、大容量の蓄電池などの導入をせずに制御することに成功している。日本ではどうなのかと思っていたのだが、東北電力は20日、精度を向上させた「新太陽光発電予測システム」を開発し、4月から運用を開始したと発表したのを知って、やれやれと思っている。三菱電機との共同開発で、日射量の予測精度を向上させたほか、予測計算の頻度を上げるなどして精度を上げた。太陽光発電の出力制御量を極力抑え、最大限に活用することを目的としている。これまでのシステムに比べ、日射量をより細かいエリアで予測し太陽光発電出力量を予測する。従来の予測箇所は各県気象台地点の1カ所だったが、気象庁提供の5キロメートル、もしくは20キロメートルメッシュの気象予報データを基に日射量を予測するため、これまでのシステムに比べ、日射量をより細かいエリアで予測し太陽光発電出力量を予測するとのこと。IOTの進歩であると言えるかも知れない。これによって、必要のない出力抑制を減らすことができれば素晴らしい。東北電力の場合、東京電力との間の連系線の容量が大きいから、これだけで当分はしのげるだろうと思う。