効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

出力変動対策で水素製造

東北電力は、再生可能エネルギーの出力変動対策として水素製造に関する研究を来年3月から開始すると発表した。同社研究開発センター(仙台市)内に太陽光発電設備や水素製造装置、燃料電池などを設置し、出力変動対策への適用可能性を2年間検証する。再生可能エネの導入拡大に伴う電力系統の安定化を目的とした水素製造技術の研究は電力業界で初めてだが、東北各地で進められている水素社会実現に向けた取り組みに貢献することにもなる。水素製造システムは、太陽光発電設備(約50キロワット)、蓄電池(約60キロワット時)、水電解水素製造装置(1時間当たり約5N立方メートル)、水素吸蔵合金方式水素貯蔵タンク(約200N立方メートル)、燃料電池(10キロワット未満)で構成されている。燃料電池自動車などへの利用は想定していないので、全て低圧で作動する。この規模の燃料電池はどこの製品を使うのだろうか。この規模のもので商品化されたものはまだ見当たらない。今月からシステムの詳細設計に入り、7月に基礎工事、10月にシステム据え付け工事を行う予定だという。実際に利用できるように蓄電池を入れたのだろう。多分水素吸蔵合金を主に利用して実証データをとるのだろうと思う。水素吸蔵合金の素材も知りたいところだ。