効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガス市場の自由化

昨日から電力市場が全面自由化されたが、ガスについても来年度から全面自由化される。その時の供給条件について、経済産業省資源エネルギー庁は、2017年4月のガス小売り全面自由化後も、マンションなどへの一括供給を認めない方針だという。電力の場合、マンションに一括高圧受電し、その後各戸に低圧で供給する事業が全面自由化前まで市場を延ばしてきた。50キロワット以上の高圧供給料金が安いために、一括受電して電圧を落として各戸に販売すれば10%は料金が安くなっていた。だが、これからは、再生可能エネルギー主体の電気を買いたいというユーザーも出てくるため、一括供給市場は踊り場にさしかかるかも知れない。一方ガス供給については、マンションでも低圧で供給されていて中圧供給するところは珍しい。そのため、一括供給を認めない、ということは、これまで通り各戸がガスの契約を続け、その供給事業者を変えることができるだけに止まる。高圧導管から圧力を落として供給するケースもあり得るが、この場合も整圧器(ガバナー)の保安は導管事業者が担うため、事業実態があるとは認めない考えになったようだ。電力業界はイーコールフッティングではないと主張するだろうが、おそらくこの方針は変更されないだろう。