効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

沖縄の新電力

沖縄は本土から完全に隔離された電力市場になっているために、新電力には入りにくいだろうと思っていたが、新電力のイーレックスは沖縄で電力小売事業に参入すると発表した。本土で盛んな家庭用ではなく、沖縄ガス(那覇市)と共同出資会社を設け、10月から業務用の電力を売る。家庭向けもその後始める計画だという。企業の自家発電など地元電源の活用で沖縄電力より3%程度安く供給する。電源の確保が新電力の課題だろう。空調需要の多い地域だから、デマンド・レスポンスによる容量確保も可能になるかも知れない。新電力では伊藤忠が今月から業務用で始めるまで沖縄電が独占していた。新会社、沖縄ガスニューパワー(同)を月内に設立する。資本金は1千万円でイーレックスが6割、沖縄ガスが4割をそれぞれ出資する。10月から商業施設や学校など契約電力50キロワット以上の事業者向けに売る計画になっている。都市ガス会社がパートナーになるのは、自家発電などにガスを供給しているはずだから、ベース電源を確保しやすいはず。沖縄ガスの販路を活用し、現地の電力販売シェア1割を狙うということだ。沖縄には太陽光発電に適した場所が多いが、系統が独立していて容量が小さいために、接続できる量が制限されやすいが、この部分でも新電力が調整電源を提供することができるかもしれない。