効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

業務用SOFC

固体酸化物電解質燃料電池SOFC)は、これまで家庭用規模700ワットのものしか商品化されていなかった。だが、今年から2〜3年で数キロワットから数百キロワットのものまで多様な規模のSOFCが商品化されそうだ。これまで政府の実証試験を行ってきた三菱日立パワーシステムズは、出力250キロワットの燃料電池を発売する。ショッピングセンターやホテルなど大型施設の電力の大半を賄えるもので、価格は3億円程度を想定。今年秋にも専門部隊を設け、商社などと連携しながら営業活動を始める。18年以降、1千キロワット以上の超大型機の投入も計画。電力を大量に使う工場での採用も目指す。ボイラー国内最大手の三浦工業は5キロワット程度の小型機を17年度に発売する。東京ガス大阪ガスなどとともに外食店で実証実験を始めており、光熱費が2割減った店舗もあったという。京セラも3キロワット程度の小型機を17年度に投入する。富士電機は18年度にスーパーや病院での利用を想定した50キロワット級の中型機を発売予定で、価格は5千万円程度を想定している。富士電機SOFC開発について具体的な情報を得たのは初めてだ。政府も普及促進に向けた補助金を2017年度にも導入するようだ。これからの展開が楽しみではある。