効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

人力発電

昨日時事通信の報道を載せた記事に興味を惹かれた。治安改善が大きな課題であるブラジルの刑務所で、蓄電池につなげた自転車をこいで発電することが社会貢献として評価し、受刑者の刑期を短縮する制度が導入されているというものだ。蓄電池にためられた電気は街灯に利用され、「夜道が明るくなった」と住民の評判も上々らしい。8ヶ月減刑された受刑者もおり、希望者が殺到しているそうだ。これを発案したのは裁判官で、南東部ミナスジェライス州の刑務所で4年前に始まった。5台の自転車を交代でこいで発電。1年間参加すると刑期が4ヶ月短縮されるという。かなりの労力を必要とするのだろうが、肥満や運動不足解消の効果もあり、「20日間で4キロもやせた」と受刑者の家族から感謝の手紙が届いたこともあったという。評判は海外にも伝わり、チリでも同様の制度が導入されているらしい。日本の受刑者にこれを当てはめることは想定しなかったが、この方式を避難所などに応用すれば、実用的な発電システムができるのではないかと思い、ネットで調べてみた。そうすると、レジャー用品としての商品が幾つもあったが、非常用に使われる物は見当たらなかった。これまでもこのような事例を国内の報道で見たことはない。何か標準的なキットを供給すれば、一台の足踏み装置で100ワット前後は発電できるだろうから、案外安価な非常用発電、蓄電装置ができるのではないかと思う。どこかの自治体で始めないかしら。日常は子供の遊具としても使えるだろう。