効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国大手石炭会社倒産

Peabody Energy(ピーボディー・エナジー)は米国に本社を置く石炭大手。米国内石炭最大手であり、米国の総発電需要の約10%、世界の2%の石炭を供給している。米国内を中心として、オーストラリアやベネズエラで石炭生産に携わり、世界各国で約30の炭鉱を所有するし、ベネズエラでは国内最大の炭鉱の権益を所有。また、2008年には中国北部の内モンゴル自治区の炭鉱開発も開始する。これほどの会社がこのほど米国連邦法での倒産手続きに入ったという。米国内で天然ガス価格が下がり、また、石炭火力の将来の見通しがつかない中で石炭価格が下落して利益が出せなったためだ。また原因の一つがオーストラリアの炭鉱開発への投資が事業として成り立たなくなったことにあるらしい。ワイオミング州をはじめとして、中央部から西部にかけてはコロラド州、ニュー・メキシコ州、アリゾナ州で炭鉱を所有するから、雇用に与える影響も大きいだろう。世界のエネルギー市場がこれほどの変化を生み出しているとは驚きだ。