効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

建物のエネルギー消費の削減と窓ガラス

住宅、ビルのエネルギー消費の削減にもっとも効果があるのは、ガラス窓の複層化だが、日本では最近建築基準が強化されたところで、既築も含めた効率はまだ低い。また、ガラス窓の場合、それを支える枠にアルミ製のものを使っているケースが多く、最近建てられたものでも複層ガラスでありながらアルミ枠のものを見かけることが多い。ここの分野にLIXIL社が、フレームにアルミと樹脂を用いた複合窓「サーモスX」を発表した。新構造のハイブリッドフレームとトリプルガラスの搭載で、断熱性能を飛躍的に高めた。2015年3月1日から全国で販売を開始する。複層を超えてトリプルにしたというのも思い切った方式だ。エイモリー・ロビンスが推奨するスーパーウインドーよりも優れた遮熱効果をだすかもしれない。ハイブリッドフレームは、室内樹脂部分の中空層を多層化したり、アルミの熱伝導を樹脂で遮断したりするなど断熱性能を高める構造を持つ。強度を持たせるためにはアルミを使ってはいるが、それを樹脂でカバーして断熱効果を出しているのだ。また、1.3mmの特殊薄板ガラスを中央に配したトリプルガラスは、高い断熱性を実現するとともに、従来のトリプルガラスより約19%軽量化した。 税別の参考価格は、クリプトンガス入りトリプルガラス込み、縦すべり出し窓、幅640mm×高さ1170mmで10万6600円だというから安くはないが、よく使う部屋だけにこれを後から取り付けても効果はあるだろう。他の部屋との隙間の大きさに影響されるが。