効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電量の予測

奈良市の市民出資太陽光発電所が発電を開始してから半年、矢張り気になるのは、毎月の発電量累積がこれまでの計画通りに進んでいるかどうかだ。実績としては計画時の予想を上回る月が多く、ホッとしている。これで出資に対する返済をしなければならないからだ。天候に支配されるのは当然のことだが、故障の有無も重要な要素となる。日本ユニシス太陽光発電所の発電量を高い精度で予測するクラウドサービスを2015年夏から始めるということだ。宇宙航空研究開発機構JAXA)が2月に打ち上げた新衛星や地上のセンサーから取得するデータを活用するのだが、発電所の発電量に応じて課金し、利用料は1キロワット当たり50円程度になる見通し。18年までに50発電所での利用を見込む。新しく開発する分析モデルを使うと300メートル四方の発電量を、30分先から30分刻みで予測できるようになるという。現状の気象衛星のデータなどに基づく発電量予測は1キロメートル四方で3時間先からが限界というから大きな進歩だろう。太陽光と風力の利用については、天候予測が極めて重要で、その設備の収支予測だけでなく、少しまとまった地域にある発電設備を集合したものが、どのように出力変動するかが系統制御に欠かせない。この制度が上がれば、電力需要のピーク時に電力供給事業が系統管理でどのような対応をすべきかも予測しやすくなる。これから新しいビジネスモデルがいろいろ生まれるだろう。