効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の原発

ここ2年ほど、米国では原子力発電所の運転期間延長が認められていなかったが、米国原子力規制委員会がこの10月、Limerick Generation Stationの1,2号炉の運転期間を20年延長するのを許可した。そして、さらに17基に原子炉の期間延長申請を審査し始めている。米国には原子炉が100基あるが、これまでに74基の期間延長を認めていたのが、その認可が間もなく切れる。同委員会は、最長40年の延長を認める権限を持っているが、この74基に20年間の延長をこれまでに認めていた。審査内容は、安全な運転と使用済み核燃料の廃棄に関する事項だが、核燃料については最終処分に関する環境問題にまでの審査はしない。現時点では長期地下貯蔵の場所が定まっていないために、安全だとみられる容器に入れて地表で長期保管する方式が現実となっている。これについては環境汚染を問題視する組織が同委員会に対して訴訟を起こしている。稼動延長申請は、2015年から2018年の間に7基について出されると予想されている。この動向が日本にどのような影響を与えるか分からないが、米国は地球温暖化防止に向けて原発に依存する度合を深めることは確かなようだ。