効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ソーラーカー

南米チリ北部のアタカマ砂漠でソーラーカーレース「カレラ・ソーラー・アタカマ」が13〜17日行われ、東海大のチームが初参戦で優勝したと主催者が18日発表した。東海大チームは4日間で計1082キロを15時間20分で走破。2位のチリのチームに9分の差をつけた。小さな記事が出ていたので、東海大学・ソーラーカーで検索してみたら、これまでの歴史も含めて面白い内容を知ることができた。太陽電池で自動車を走らせるというのは誰でも考えることだろうが、太陽電池の性能に加えて、車体の軽量化、積載する蓄電池の重量軽減と蓄電性能の向上、効率のよいモーターなど、解決すべき課題は多い。東海大学のソーラーカーでの最高スピードは時速115kmで、世界最高スピードは165kmだそうだ。東海大では1991年から開発を進めてきている。その足跡は http://www.ei.u-tokai.ac.jp/kimura/kimura-lab/solarcar/tokaihistory.html で知ることができる。多少の曇りでも太陽が出ている日中であれば走行できるが、夜も走れるほど蓄電できるところには到っていないようだ。今回のレースでは4日間走った。多分運転する人は1人だから、交替でレースに参加したのだろう。砂漠を走るのだからクーラーも入っていなければならないし、快適な空間で運転できる余裕のある運転席でもなさそうだ。東海大などで開発された技術が、高齢者用の車椅子など何かの商品化に結びつけば面白いだろう。太陽からの光があれば発電するので、これを飛行機に応用した例をこの日記でも紹介したことがある。太陽を追っかけて雲の上を飛ぶので、何日も続けて飛ぶことができるのだが、操縦席には最低2人が乗らないと飛行を継続するのは無理となる。だが、自動操縦の技術が発達すれば、この問題は解決できるに違いない。この分野にはいろいろ夢をかき立ててくれる楽しさがある。