効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京都の水素エネルギー利用拡大

東京都は水素エネルギーの利用拡大を目指し、燃料電池車(FCV)の普及を後押しする大規模な支援に乗り出すという。2025年までに都内のFCVを10万台、水素ステーションを80カ所とする目標を設定し、15年度に購入や設置費の助成制度を導入するらしい。2020年開催が予定されている東京オリンピックもこの計画の中に組み込まれているのだが、舛添要一知事が今後10年の都政の指針との位置づけで12月に公表する「長期ビジョン」に反映する。12月にはトヨタ燃料電池自動車を発売開始するようだが、水素充填をする場所が少なければ販売促進にも影響することは明らかだ。燃料の供給拠点となる水素ステーションを初期目標とした35カ所に設置した場合、車が都内を平均的な速度で走ると単純計算で平均15分で水素ステーションに到着できるようになるという。25年には同10分で到着できる80カ所に拡大する。東京都に続いて他の大都市でも水素ステーション設置への施策が打ち出されるだろう。都はこれに並行して家庭用燃料電池の普及目標も策定した。20年に新築マンションなどを中心に15万台、将来は既存マンションも含めて100万台に拡大する。燃料電池自動車と家庭用燃料電池、ともにコストダウンがどれほど進むかも大きな課題となる。メーカーに頑張ってほしいものだ。