効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北本連系線

北海道電力は10日の需給逼迫を乗り切った。苫東厚真発電所4号機(70万キロワット)の停止で予備力が乏しい中、厳しい冷え込みにより電力需要が高伸したが、卸市場の活用や需要家の節電協力など需給両面の対策が奏功し、緊急的に大口需要家の操業調整を求めるプログラムの発動を回避したと電気新聞が報じている。最大電力は速報値で今冬最大の522万キロワットだった。苫東厚真4号機の復旧作業も想定より順調に進み、需給は当面のヤマを越えた。北海道電力は勿論だが、消費者も少なからずほっとしたことだろう。前日予想した最大電力は535万キロワット。この日記でも対数日前に書いたように、昨年12月から苫東厚真4号機がトラブル停止中のため道内で確保できる予備力はわずか14万キロワット。日本卸電力取引所(JEPX)のスポット市場を中心に30万キロワットを調達して危機に備えたということだ。どこかの火力発電所がトラブルで止まればアウトになる可能性もあった。ここで知ったのだが、60万キロワットある北本連系線(高圧直流)の容量の内30万キロワットは、突発的な電源脱落時の周波数調整のために空けておく必要があるため、今回北海道電力が調達できた30万キロワットは予め確保できる上限だった。
これから類推すると、東京電力中部電力の間にある周波数変換設備120万キロワットも、常時空けておく必要のある容量が半分近くはあるのだろう。将来の増強計画の時に、突発事故対応をどのようにするかが重要課題となるのかもしれない。
今日は元の勤務先で同期だったものが集まる新年会に出席。新大阪に会場があったので、行くのは良いとしても帰りが寒く、帰宅時間も遅くなるのには少なからず閉口した。新年会の話題は今年の抱負等だったが、みなそれぞれに取り組んでいることがあるようなのは嬉しいことだった。が、最後は体調を巡る話題になったのは仕方がないことだろう。