昨年のクリスマス前である12月11日頃にオーストラリアのブリスベンに住む長男宛にエアメール(航空郵便)を出した。ちょっとした証明書を送るためだったのだが、到着したという知らせが一向に来ない。11月に彼が家族と一緒にわざわざ立ち寄ってくれたので、その費用の助けにもと若干のお金も挟んであったから、書留にしようかと思ったのだが、それまでする必要はあるまいと普通の航空便で郵送したのだった。ワイフが趣味にしている記念切手を少し大きめの封筒一面に貼ったので、切手が好きな人には目立つ封書だった。クリスマスシーズンだから遅れているのだろうと思っていたのだが、年末になっても到着の知らせは来なかった。エアメールとはいえ普通郵便だからトレースすることはできない。途中で盗まれたに違いないと思うようになった。同封した金額は大したものではないが、証明書の再発行には手間が掛かりそうだ。年が改まってからも音沙汰はなく、ほぼ諦めていた。それが今日6日に到着したとの知らせがEメールで届いた。これまで何回も海外にエアメールを出しているが、これほどの日数がかかったことはなかった。しかし、途中で盗難に遭ったと言うことではなかったのにはほっとした。罪人を作るきっかけになってはいなかったからだ。とはいえ、日本のような正確さと迅速さを当然のものと思っていたこちらが悪かったということかもしれない。だが、エアメール一通には、通常の船便に比べると何倍かのエネルギーを消費しているのだから、もう少し早い到着であってほしかった。