効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

配管内の簡易な熱量計測器製品化

電気メーターは誤差が計量法で定められ、それに従った計測にコストはかからない。ところが、熱量の計測はなかなか難しい。パイプで温水や冷水を供給し、その供給熱量で料金を貰うことができるほど計測誤差を少なくするのに必要な熱量計のコストが高かった。このほど高砂熱学が、グループ会社の日本ピーマックと共同で、従来の約10分の1の設置コストで配管内部の流体の流量や熱量を計測できる簡易熱量計を製品化した。これを使えば、たとえば一カ所でお湯を造り、住宅や建物に供給してお金を貰うことが簡単になるだろう。計測機器が高価なため進んでいなかった空調設備や給湯設備の熱エネルギーの見える化が容易になる。販売を開始して3年以内に年間販売数を数千台以上に拡大するということだが、スマートコミュニティーなどで広く採用される可能性もある。
配管表面にヒーターと温度センサーを設置して加熱、配管内の流体の速度が速いほど多く熱を奪っていくことを利用し、温度変化から流速と流量を算出するのだという。これまでだと、流量計と温度センサーを使って通過熱量を計っていたが、配管を切って取り付けなくてはならなかった。それが、多分加熱部分と温度センサーを離して配管に接着するのだろうから簡単に設置できる。エネルギー消費の効率化には、電力だけではなく熱消費の管理がこれから重要になるのだが、それに貢献できる製品に育ってほしいものだ。