効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

近鉄奈良線100周年

奈良新聞の報道で知ったのだが,長年お世話になってきた近鉄奈良線が100周年になるそうだ。生駒までの長いトンネルを掘ったコスト負担が大きくて経営が怪しくなったこともあるという。何とか切り抜けて、西大寺橿原神宮前を結ぶ畝傍線が開通したのが大正12年で、昭和6年には上本町と宇治山田の営業を始めている。菖蒲池遊園地も作って宅地開発もした。昭和4年には生駒から生駒山頂上までケーブルカーを延長している。奈良まで線路を引くについては、地域から強い反対があったそうだが、県がそれを押しきって乗り入れを実現させたということも教えて貰った。
その記事の中で、奈良線開業前の大正2年8月、自前の発電所を使った電気供給業を開始したとある。県内では、北生駒、南生駒、富雄、平城、伏見、都祁、矢田の各村に電力を供給していたそうだ。有識者によると、「創業期の大軌(近鉄の前身)の経営を支えると共に、県内の電力普及に果たした役割も大きい」とされている。この事実から思ったのは、2016年に電力全面自由化が行われ、供給構造が大きく変われば、電鉄会社が電気事業を始める可能性もあるなということだ。電力に関する技術も持っているし、お客さんとの関係も弁えている。自然エネルギーの取り入れも可能だろう。新電力の有力な候補となるかもしれない。