効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガス事業の市場自由化

元勤めていたガス会社のOB会に参加した。会員の数が5千人を超えているというが、これほどの人数を持ち、かつ活発に活動している企業OB会は少ないだろう。その会員同士の触れあいの場としてメールシステムがある。20年ほど前に自分が中心になって作り上げたものが、活用されていると聞くのは嬉しいことだ。
来賓挨拶で社長が言っておられたが、ガス事業も事業組織の改革に向けて動かざるを得ないのは必然だろう。前にも述べたことがあるが、日本を貫く高圧ガス輸送幹線がないことが、諸外国の事業改革とは異なった進展を見せるとは思うが、いま発電事業を拡充している日本のガス事業にとって、電力事業との関わりは重要な要素となるはずだ。
需要端に小規模な発電をし、その廃熱も利用するコージェネレーションについて、東京都がかなりの規模の補助金を準備したと報じられている。同様な施策を推進する自治体はこれから増えていくだろう。輸入に頼らざるを得ない天然ガスの消費の効率化を大きく向上させることができるし、CO2の排出も抑制できる。さらには、地域に発電所があるということになって、電気事業法自体も変わらざるを得ないだろう。太陽光発電との併用についてもやりやすい。これからどのような普及を見せるか楽しみだ。