効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

効率化投資

アベノミックスに関する論評を読んでいたら面白いことを述べていた。円安になっても製造業が国内に投資して生産能力を上げる方向には行かないだろうという。その理由は、グローバル化によって、販売する地域で製造するのが普通になっているからだし、円安がいつまでも続くとは考えにくいからだ。人口減少が続く日本では,国内需要がこれから伸びるとは考えられないからだとも主張している。確かにその通りかもしれない。
そして、日本国内で顕著に投資が拡大するのはエネルギー消費の効率化に向けてのものだとする。これから電力料金の上昇が継続するのは確実だから、効率化に向けた投資の回収は短期間でできるからだ。製造設備への投資も効率化が主体だし、非製造業でもこの投資はこれから増大する。政府の促進策もその背中を押すだろう。物流の効率化もエネルギー消費を抑制する。今後このような投資がどれだけ具体化していくか注目したい。エイモリー・ロビンスの新著「新しい火の創造」(ダイヤモンド社)に述べられている具体策が参考になるはずだ。新しい火、は、まさにエネルギー消費を効率化することによって削減できる化石燃料であり、化石燃料を使わない再生可能エネルギーの増強だから。