効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

韓国の燃料電池開発動向

今回の燃料電池シンポジウムは20回目にあたるため、その記念としての特別招待講演で韓国の燃料電池の話があった。前日のレセプションでたまたま話をして名刺を交換した人が講演者だったが、昨日と同様流ちょうな英語だった。普通なら同時通訳が使えるようにするはずだが、そのお金がなかったのか、参加者は英語ができると判断したのか、日本語への通訳はなしに英語だけの発表だった。それを聞いて、いま韓国では溶融炭酸塩型の数メガワット以上の大型発電設備が実働し、そのアプリケーションがいろいろ構想されていることを教えられた。日本に一時導入されたことがあったが、信頼性の問題から米国のメーカーであるFuel Cell Energy社の代理店の商社も手を引いたという経過があるが、韓国はPoscoが導入をして、既に製造もする段階に来ているそうだ。聞いてみたが信頼性、耐久性に問題はないとのこと。日本では家庭用が主となっていて、発電事業向けや業務用規模のものはこれからという段階だけに、韓国政府の支援施策があったからここまで韓国の燃料電池事業が伸びたのだなと感じた次第。韓国の原発も、2基が停止命令を受けたと今日報じられているように、日本と同様の電力供給面に問題を抱えている。燃料電池開発に力が入るのも理解できる。