効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国のシェールガスが日本へ

今日の日経夕刊が報じるところでは、「米議会上院は16日、核物理学者であるアーネスト・モニツ氏の米エネルギー長官就任を承認した。天然ガス開発や原子力利用に前向きな同氏の就任で、日米のエネルギー分野での協力に追い風となりそうだ。米政府は新型ガス「シェールガス」の日本への輸出解禁を近く決断する見通しだ。」という。まだ米国議会の承認というプロセスを経る必要があるが、米が豊富な埋蔵量を誇るシェールガスなどの天然ガス資源の開発には、モニツ氏はかねて推進する姿勢を示してきた。日本にとって大きな朗報ではあろうが、これが直ちに現在増大中の天然ガスについて輸入価格が下がる訳ではない。しかし、世界のLNG市場の動向には影響が出てくるのに長い時間はかからないかもしれない。ロシアが積極的になっているエネルギーの日本向け輸出計画についても、価格についての再検討を具体的に始めるだろう。これまで必ずしも積極的でなかったEUも、フランスなど一部の国を除くが、全体としてシェールガスの開発に前向きになると報じられており、ロシアは対EUエネルギーの輸出量が長期的に減る可能性も高くなっている。日本がこのような市場動向をどのようにうまく利用するか、注目しなければなるまい。