効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小水力発電関連

今日昼前からでかけて、地下鉄千日前線西長堀のすぐ傍にある西区市民ホールで開催された関西広域小水力利用推進協議会の総会と講演会に出席した。自分もこの協議会の会員ではあるが、総会そのものよりも、講演の一つに、岐阜県の石徹白という小さな山村で螺旋水車などの設置をして、地域活性化にも成功させている平野彰秀さんのこれまでの軌跡の話しがあったから出かけたと言って良い。参加して良かった。平野氏は東京でIT関連のコンサル業務をしていたのをやめてこのいわば僻地に移住して、農業用水を利用してミニ水力発電を幾つか稼動させておられる。そこで強調されたのは地域住民の受け入れ、あるいは、設置に関わる人がプロジェクトを楽しむことの価値を知ることが重要だということだった。150キロワットで電力会社に売る規模のものも計画されているようだが、家1軒分の発電をする螺旋水車、上掛け水車の設置事例も話して貰い、まさにこのような500ワットとか1.5キロワットというミニ水力発電が地域で重要な働きをし、見学者も増え、270人余の村の人口も増え始めたということだった。地域活性化の重要な拠点プロジェクトとなっている。ご本人は地元にNPOを作って関連の事業活動をしておられるのだが、このようなとりまとめができる人の存在が大きな役割を果たしているのは間違いない。売電できない規模のミニ水力が、過疎地の活性化に重要だと思っていた自分の考えが間違っていなかったようだ。