効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

変電所に蓄電システム

東北電力が、国が所管する大型蓄電システムを変電所に設置する実証事業に応募したそうだ。予想しにくい出力変動をする自然エネルギーの導入量拡大で生じる周波数変動の抑制効果を検証するのが目的。変電所構内に設置するリチウムイオン電池と火力発電機、中央給電指令所を結ぶことによって、最適な制御方法を確立し、再生可能エネの連系量拡大の可能性を探るということだ。
東北電力風力発電の系統連系の上限を200万キロワットに拡大し、太陽光発電については枠を設けていない。だが、これから導入量が増えた場合に系統に問題が起きる可能性はある。現在の計画では、西仙台変電所に2万キロワット時のリチウムイオン電池を設置する。実証期間は2013年度から17年度の5年間。東北には風力発電に適した風が吹く。500万キロワットくらいにまで上限を拡大できないだろうか。
また、変電所に蓄電池が設置されれば、配電線の一部を直流化することはできないだろうか。末端では直交変換して交流を供給する。あるいは、末端からの電力を逆流させることも制御方式を変えればできるように思う。今後の大きな検討課題だと思う。