効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

洋上風力の生態への影響

再生可能エネルギーコンサルティングを行っているNatural Powerが公表したレポートによると、英国の洋上風力発電の建設から運用に至る間に周辺の魚や鳥、海底生物に与える影響は特にないようだ。建設初期にくい打ちなどをするときには音がするために近くの魚の数は減ったが、それが終わると元に戻ったそうだ。周辺を飛ぶ鳥がぶつかる数を年間3.4羽と想定していたが、3MWの発電設備のタービンより下を飛ぶ鳥が殆どで、衝突で死んだ鳥の数は把握できないほどだったとする。洋上風力ファームの周辺500メーターでは安全のために漁業が禁止されているが、その地域の漁業自体に出る影響は極めて少ないらしい。ウインドファームができたためにそこへ住みつく魚の数が増えているとも想定されている。
このレポートが万能ではないが、日本がこれから洋上風力発電を推進するにあたって参考になるものではないだろうか。勿論日本独自の調査をする必要はあるが、陸上設置より環境への影響は少ないのかもしれない。