午後から西宮に住む三男夫妻が来訪してくれた。連休を犠牲にしてくれたといって良いだろう。申し訳ないしが嬉しい。少しの時間を利用して近くにある松柏美術館へ行った。このような機会がないと美術館が近くにありながら訪れることがないのは、そこまで美術に対する熱意のなさの表れかもしれない。
いま松園特別展が開催されていた。美人画が中心だったが、絵そのものよりも上村松園の語った江戸末期から明治にかけての女性風俗が興味を惹いた。また、日本髪の結い方にこれだけ多くの形があるということを初めて知った。さらに、多く展示されていた松園の下絵が、後からどのように手を入れて修正したかよく分かったのも勉強になった。
ここは佐伯元近鉄社長の邸宅の土地を利用して建てられたものだが、矢張り春。沢山の花が咲いていた。門を入ったところの駐車場のための日陰が藤棚だったが、見事な咲き方だった。展示を見た後庭を歩くのに時間を忘れ、閉館の時間だと注意されてしまったのは申し訳なかいことをした。
