効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自然エネルギー市民の会

今日は昼前に家を出て、時季外れの猛暑の中を天満橋近くにあるドーンセンターまで出向いた。今年で13年を迎えた表記の会の総会に出席するためだ。総会だけなら委任状で欠席するのだが、今日はその前に2つの講演があり、共に興味を持ったからだ。最初の講演はこの会の会長をしておられる和田 武 和歌山大学客員教授。再エネに関する政府委員もしておられるが、ドイツの再エネが大きな転換期にあるということを詳細なデータで示してくださった。内容は別にして、一番鍵になるのは政府のエネルギー政策で、日本が原発をこれからも維持しようと知る限り、再エネの普及拡大は中途半端にならざるを得ず、世界の趨勢に大きく遅れることになるということがよく分かった。
二つ目の講演は、この会の運営委員をしている豊田陽介さんが、最近行われた「市民・地域共同発電所に関する全国調査結果」という内容で話をされたが、今年の2月末時点でこのような地域活動をしている組織が約200団体、それが建設運営する発電設備は、太陽光発電が中心にして1,028基だという拡大のテンポが印象的だった。ただ、FIT制度の変更などによって2015年以降は停滞気味だという。いずれにしろ、これからもこのような地域活動は拡大していくだろう。これにも政府の政策が大きな影響を与えるが、それに加えて地方自治体の再エネに対する姿勢が成果に如実に表れているのが印象的だった。
自然エネルギー市民の会の会員が次第に高齢化している。若い人にももって興味をもって貰えればと思う。同会のホームページは http://www.parep.org/