効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

つくばね発電所稼働

奈良県東吉野村で80キロワット規模の小水力発電所が7月から稼働を開始した。これは、100年前の大正3年から昭和38年まで操業し、主として製材に使用されていた水力発電所を54年ぶりに復活させたもの。住民団体東吉野村小水力利用推進協議会」と市民生活協同組合ならコープのグループ会社「CWS」が東吉野小水力発電株式会社を設立して、導水管の引き直しや水車新設などの事業を進めてきた。知り合いの人もこのグループの中に居られる。以前使われていた導水管を引き直してチェコ製の82キロワット出力の発電機を設置したが、導水設備の整備などに時間がかかり、当初計画よりも1年3ヶ月遅れの2年がかりで完成したもの。小規模だが、川の水が流れていれば発電してくれるから、安定した電源となる。一般家庭100軒分ほどの発電をするが、この地域の世帯数は少ないから、よく言われるエネルギーの地産地消が可成りの程度実現するだろう。事業費約2億円のうち約5,250万円は市民の小口出資。固定価格買取制度で売電するが、年間2,000万円の収益を予想している。この地域は森林地帯でもあることから、バイオマスの利用も推進されている。奈良県民としても注目すべき地域だ。