効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

三菱重工がフランスの原発製造会社アレバに出資

フランスの原発製造会社アレバは、フィンランド原発建設が遅れるなどで経営が悪化し、2016年まで6年連続で赤字を計上。累積損失は1兆円を超えた。救済に乗り出したフランスの電力事業EDFはアレバと提携関係にある三菱重工にも支援を求めていたが、アレバの子会社アレバNPに三菱重工は15%出資し、出資比率は最大19・5%に上がる可能性があるとEDFが発表した。フランスのマクロン新大統領が、国内の原子力発電所の約3割を2025年までに閉鎖するという方針を出している現在、今後フランスで原発が新設される可能性は殆どないだろう。その中で三菱重工が出資するのはなぜだろうか。三菱重工は、リスクは徹底して排除したとしているが、どうも日本が原発技術への関与を継続させたい日本政府の意向に沿ったのではないかと思う。東芝の二の舞にならないかが気になる。発展途上国原発建設が増えるとしても、おそらく中国に取り込まれてしまうのが多くなると感じる。心配だ。フランス電力は昨年11月、アレバNPの全株取得額は25億ユーロ(約3250億円)となり、51〜75%を出資すると公表していた。